加齢黄斑変性症（かれいおうはんへんせい）とは
「黄斑（おうはん）」という、物を見るために最も重要な網膜の中心部の細胞が障害される進行性の病気です。萎縮（いしゅく）型と滲出（しんしゅつ）型があり、滲出型が大半を占めています。
萎縮型は一般的に進行が緩やかで治療を要することは少なく、治療の対象となるのは滲出型です。
自覚的には、視力低下・色覚異常・歪視(歪んで見える)・中心暗点(中心部が黒く見えづらい)などの症状が現れます。網膜の下にある脈絡膜から、新生血管という異常な血管が生じるのですが、新生血管は非常に脆いためすぐに破れてしまい、網膜の特に黄斑に出血や浮腫をきたします。
通常、まずは片眼に発症し、数年間の後にもう片眼にも生じ両眼性に進行します。
病名に加齢とあるように高齢者に多く増加傾向にあります。また、男性に多いと言われています。
加齢黄斑変性の原因
- 加齢
- 高血圧
- 肥満
- 喫煙
- 高脂肪食
- 太陽光
- 遺伝
主な自覚症状
- 視力低下
- 色覚異常
- 歪視(歪んで見える)
- 中心暗点(中心部が黒く見えづらい)
視力検査・光干渉断層計(OCT)・眼底検査等で加齢黄斑変性の診断をします。
視力低下や歪みを感じる方は検査をおすすめします。
簡単なチェック法
- 1. 片方の目だけで見てください。メガネをお持ちの方はかけてください
- 2. 下の格子状の図中にある中心の黒い点を見つめてください
- 中央のあたりが黒く見える
- 線が歪んで見える
- 部分的に欠けて見える
このような症状はありませんか？当てはまる方は、お早めにご来院されることをおすすめします。
病気の予防にサプリメントもあります
ルテインという物質が、加齢による目の酸化を防いでくれます。
このルテインは緑黄色野菜に含まれるカロテノイドの一種で、網膜など目に多く存在し、加齢黄斑変性や白内障から守ってくれます。
しかし、ルテインは日々減少し、体内で生成されません。野菜で摂取することもできますが、偏った食生活には不足しがちです。10グラム摂取するにはサラダボール2杯分に相当します。この量を毎日食べるのはなかなか難しいです。
そこで、参天製薬のサンテルタックスというサプリメントで、ルテインを摂取することができます。
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